ほるぷこども図書館

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「かけがえのない息子との時間」
松本 光弘さん (静岡県静岡市)

 


 

 

 息子の0歳のクリスマスに「めだかコース」をプレゼントしたのが『ほるぷこども図書館』との出会い、それ以来「これ読んで」のリクエストに楽しみながら応えています。
通勤に時間がかからないので平日は朝の 30分が息子との貴重な絵本タイム。『ぐりとぐら』『ターニャのぼうけん』『もりたろうさんのじどうしゃ』『くまのコールテンくん』などが歴代の息子のお 気に入り。とくに『ぐりとぐら』で泡立て器のことを「おさとうたっぷり」と呼んでいたのが印象に残っています。これらの絵本を共通の話題として息子との会 話が弾みました。
最初は脈絡なく使われていた絵本の中の「ことば」や「せりふ」が次第に適切な場面でしかも思いもよらないような「ひねり」を加えて使われるようになり驚か されました。おとなしくしているなと思ってふと見ると、自分の背丈ほどに山積みの見終えた絵本。最近は片付けを覚えたので見ることができなくなった光景で す。絵本を通しての楽しい思い出は数えきれないくらいです。

 我が家は3歳まではテレビと距離を置いた生活をしようと決めていました。早いもので息子も4歳。絵本の楽しさに夢 中の息子はテレビに見向きもしません。息子と過ごせる時間は有限、だからこそ(ただでさえ父親は一緒にいられる時間が少ないので)この時間がかけがえのな いものだと感じています。

 これからも絵本を通して楽しく豊かな時間を過ごせることを願い、4歳の誕生日に「こじかコース」をプレゼントしました。ター君、これからも絵本楽しもうね!

 將4歳の誕生日に——(まつもと・みつひろ)


 

「 絵本と共(友)に暮らす 」
草刈 美樹 さん (山形県寒河江市)

 


 

 

 我が家の絵本棚は、家中あちらこちらにあります。リビング、茶の間、寝室、さらに一階と二階の廊下。初めは乱雑に感じたものの、いつでも、どこでも本を愉しめる空間を試行錯誤しながら、我が家流、ミニ図書館は完成しました。

  日中は主に一階で、夜は一日の締めくくりは、絵本で終わらせたいこともあり、入眠儀式の一つとして寝室で読み語りしています。親も子も好きなジャンルが違 うため、時折、大人げない言い合いになることもありますが、読み進めていくと、意外と楽しめたり、興味深かったりと、これは「ほるぷこども図書館」だから こそなのではと実感しました。

娘が一歳半から始めた絵本との生活は弟が生まれるまでの数年間、自分だけの物、時間、母を独占し続けてきて、ある日をきっかけに、それらが仲良く半分こずつになってしまい、幼ない彼女にもさまざまな葛藤があったことでしょう。

母親として、うまく気持ちを汲み取ってあげられたか不安もありましたが、保育所の修了式の際、お母さんがしてくれたことで一番嬉しかったことを一言で発 表。「絵本を読んでくれてありがとう」でした。どんな言葉より何よりこの一言に尽きる、感激した場面でした。

同時に、母の声がしっかりと彼女の心の中に入っているのだと確信しました。読み語りを始めた当初は、字が早く読めるようになればいいなど、見返りを求めて いた部分もありましたが、そんなことは大した問題ではないということ、大事なのは生きる力としての親の想いや願いが心の声として胸に刻まれなければならな いのだと、子から教わることは何と多いと感じます。子どもたちが成長するに伴い、親としてしてあげられることは少なくなり微力になりますが、今は、ただ絵 本を心を込めて読むに徹して、絵本を友に、共に仲良くいきたいと思います。(くさかり・みき)


 

「心に、からだに、しみ込む絵本」
瀬辺玲子さん (岐阜県岐阜市)

 


 

 

 「ママ、あと 3 冊、読んで」

夜中に突然起きてきて、息子が言ったひとことです。私は、ちょうどこの原稿を書こうと思い、パソコンに向かい考えていたところでした。

 寝る前には毎日 5 冊の絵本を読む、というのがいつの間にか習慣になり、私も息子も今夜は何を読もうかとワクワクしながら本棚の前に座り込みます。

 そしてその日は、 2 冊目を読んだところで息子は眠ってしまい、そのまま寝かせることにしました。そうしたところ、夜中に突然起きた息子は「あと 3 冊読んでもらってない」と目をこすり、少し泣き顔で絵本棚の前に座り込んだのです。

 私が 4 冊目の絵本を読み始めると、途中で再び寝息を立て始めました。が、絵本が息子の心を満たしてくれたのでしょう・・・朝までぐっすりと眠りました。

 その夜の出来事を思い出しながら、「あぁ、絵本の物語が、いつの間にか子どもの心の中に、そして身体の中に深く沁み込んでいっているのかな」と感じ、ふと嬉しくなりました。

 親子の絆も、絵本との絆も、きっとじっくり時間をかけてこそ出来上がるものでしょう。

その橋渡しを、今まさに絵本がしてくれているように思います。

  私は一児の母親で、子育ては初心者。子どもの成長で直面する様々なことが初めての経験です。それに、おっちょこちょいで、疲れた時には手抜きをします。そ んな未熟な母親です。が、わたしのそばにある絵本達は、いろいろなことを教えてくれます。私の子育てを、絵本達がそばでそっと見守ってくれているかのよう で、私の心にも深く沁み込んでいるな、と感じる今日この頃です。


 

「読み聞かせの中で自然に学び取ってくれる」
田所 浩美さん (兵庫県西宮市)

 


 

 

 私は幼いころ、たくさんの絵本に囲まれ、母に読み聞かせをしてもらって過ごしてきました。そんな体験から私は、子 育ての早い段階から絵本の必要性を感じていました。今でも寝る前のほんのひと時、母の読み方・声の調子が脳裡に甦ってきます。これは何十年経っても心地い い感覚です。

 長女が 1歳の頃から色々な絵本を読み聞かせしてきました。3歳違いの長男も生まれ、読み聞かせの相手は2人に。ところが、障害のある次男を出産した頃には、私の心の余裕もなくなり毎日の読み聞かせもいつの間にか出来なくなっていました。

 そんな時、長女が通う幼稚園のお母さん友達から『かみさまからのおくりもの』 (ひぐちみちこ/作、こぐま社) という絵本をプレゼントされたのです。いただいた本を久しぶりに読み聞かせながら、その方が伝えようとしてくださった思いを感じ、いつのまにか涙が溢れて いました。

 生きていく上で本当に大切なことは、決して言い聞かせて教えられるものではありません。しかし、子どもは絵本の読 み聞かせの中で自分自身が自然に学び取ってくれるであろうし、たくさん読んであげている間に考え方や生き方に響く 1冊に必ず出会うであろうと思いました。何よりも子ども達の笑顔にやはり私自身も喜びを感じることができました。

  読み聞かせを再開して私自身も子ども達も心の余裕を取り戻せたと思っています。選ぶ本はいつも同じ本。同じ場面で悲しい顔。また、同じところで毎回笑って・・・。

  あれから7年・・・。寝る前の絵本タイムはあいかわらず続いています。次男に読み聞かせする声に寄せられて、自分で読んでいる本を片手に長女と長男が寄ってきます。急いでいる時など少し端折って読んだりしたら、「違うよ!とばしているよ」と注意されて・・。

  現在、学校で沢山の子ども達に読み聞かせのボランティアをしています。もっと沢山の子ども達、そして大人にも絵本の素晴らしさを知っていただきたいと思います。


 

「 絵本に心を支えてもらった 」
半井 美和 さん (大阪府堺市)

 


 

 

 我が子との絵本体験は、8年以上になります。

  私は短大の頃、数多くの絵本と出合いました。卒業後勤めた保育園では読み聞かせに力を入れていて、多くの輝く瞳に出合いました。結婚後、我が子を抱くまで の暗く険しい道、仕事も続ける事の出来ない日々を、絵本の読み聞かせや絵本を学ぶ事で心を支えてもらった私にとって、“我が子と一緒に絵本”という日々は 自然なことでした。

 上の子がお腹にいる時、今までの経緯から不安な毎日でした。それを癒してくれたのは、お腹の中の子どもと絵本を楽しむ時間でした。その一冊は『のせてのせて』です。誕生後も上の子は不思議な程好きな一冊になりました。

  感動的な出合いの一つに『しまふくろうのみずうみ』があります。上が4歳、下が2歳の時、字のない場面・梟が湖の魚を捕らえる場面で、下が「パシャッ」 「かわいそう」とつぶやきました。子どもに聞こえてくる絵本の声や、版画で描かれる真の動物の姿・静と動を見事にあらわした一冊を何度も見る姿に感動しま した。

 また、こんな一冊があります。『三びきのやぎのがらがらどん』で す。上の子は怖がってある時期まで読めませんでしたが、いつのまにか好きになった姿に一人一人出合うべき時期が違うこと、たくさんの絵本がそばにあると、 その時出合いたい本と出合える可能性が拡がることを感じました。

 絵本は子 どもたちの世界を拡げてくれます。『ピーターのくちぶえ』で吹く真似。『ロバのシルベスターとまほうの小石』で冒険を。また、『アフリカの音』では異国を 旅します。子どもたちには心の旅をしてほしいと思います。豊かな日々のために子どもたちへの応援歌の思いをこめて、今日も絵本を読む我が家です。(なから い・みわ)


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